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はじまりの続き

はじめからエステサロンをオープンしようと思っていたわけではありませんでした。

その頃(25年前ね)マネージメント事務所を経営していて、コマーシャルを中心に活躍する、メイクアップアーティスト、スタイリスト、カメラマン、モデルのマネージャーをしていました。

それで、ノーメイクにシャネルの赤い口紅、黒縁めがねのザ・マネージャーだったというわけです。

マネージメント業を始めたきっかけが、メイクアップアーティストのマネージメントで、アシスタントから少しずつ育っていき、売れっ子アーティストになっていく過程を、共に喜び合うという、なかなかやりがいのある仕事でした。

もちろん楽しい事ばかりではありませんが、時代的にも(昔話です)テレビがメディアの主流で、また、広告も勢いがあったので、皆、クリエィティブな仕事に関わっている事にプライドを持っていて、すごく刺激的かつ緊張感のある楽しい時代でした。

そんな中、ある売れっ子アーティストの仕事に薄い暗雲が垂れ込めてきた頃(仕事が少なくなってきたのです)メイクアップレッスンをやろう、というプランが立ち上がりました。

それまで、女優、歌手、タレント、モデルとプロの美しい?方々がメイク対象で、ひと言で言うと「美を追求する」仕事をしてきた私達には、対象者が一般人というのはどうなんだろう〜という不安があったのも事実でした。

どんな事をしても「ブスはブスよ!」なんてヒドイ事も実は思っていました(ゴメンなさい!)

本当に本当にバカな私でしたが、もちろん、その愚かで浅はかな考えは間もなく、微塵もなく吹き飛んでいくのでした(当たり前ですよね)

レッスンの準備でテキストを作っていて、気がついたら朝になっていた、、、なんて事もあり、今振り返っても、広瀬史上、最も頑張った時でした。

人間、やる時はやれるものですね〜(って、あの頃のパワーが欲しい今です)

1日4時間の2日コースにたくさんの方が受講してくれました。

当時は、眉毛ゲジゲジさんは普通にいて、眉毛の整え方もレッスンプログラムにあった為、ファンデーションと眉で1日目終了、という濃い内容でした。

アイメイクもしていないのに、来た時とは変わってお帰りなる皆さんを目の当たりにして
「変わる!ちゃんと手をかければキレイになる!」と確信し、感動すら覚えました。

その頃は今と違って、情報を簡単に手に入れる事ができず、どうして良いかわからない、と迷い、困っている人達がいっぱいいたのです。

あっ! 今も同じ思いの人達はいるかもしれないですね。
今は情報が多過ぎて、何を信じ選んだら良いかわからない、、、という事なのでしょうか。

日をおいて、2日目のレッスン開始です。

今思い出しても驚きでした!

1日目終了の時にも、皆さんの変化に感動したのですが、2回目のレッスンにいらした時には、別人?と思うほど印象が変わっていたのです。
明るく、背筋がスキッと伸びている感じ。

そして
「あれからメイクするのが楽しくて〜」
「今まで苦手だか色の洋服を買っちゃいましたー」
「周りから、なんか素敵になったと言われました!」などなど。
そんなこんなのお話しを、嬉しそうに話してくださいました。

レッスン中の集中力と前向きな姿勢に、こちらが圧倒されるシーンも、しばしばです。

そして、フルメイク完成!

「人それぞれの素晴らしさ、美しさが必ずある」

よく言われる事ですが、心から実感した、忘れる事ができない貴重な経験をさせていただきました。

それは、振り返ると私にとって大きなターニングポイントでもあったのです。

そして、その出来事がエステサロンオープンへと繋がっていったのでした。

そのお話しは、またあらためてさせていただきますね。

長々と私事にお付き合いくださり、ありがとうこざいました。

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